チャージャー295。一目でチャージャーとわかるバウが前に垂れ下がり、尖がったハルの「FOXFIRE」デザインを採用する中間機種。シングルコンソールのVFとツインコンソールのTFがある。現行型ではあるものの、(悲しいかな2001年で296にモデルチェンジ(T-T) )チャージャーは尖がりハルに見切りをつけ、ワイドデッキ化の道を進んでいるので、数年後にはモデルチェンジされるのが予想される。見た目の特徴は多く、バウが不思議な事に前下がりで、デッキまでもが前に傾斜していることや、後部の滑走面近辺や、バウの曲線基調のディープVから急に後部は直線基調のデザインになるヘンテコなもの(笑)。ただ、メーカーの主張のような感じにも思え、根強いファンが多いようです。
全体的にはレンジャーのような高級感やトライトンのような繊細さがなく、いかにも「アメリカ!」って感じがしないでもないですが、そのノリで作りなどは決して良いとは言えず、価格設定も少々安めになっている理由が伺えます。走った印象ですが、ハルの見た目通り、通常の走行をしている限り、波を切り裂いてと言う感じで走るんですが、一定の範疇を超えてバウが持ちあがると一気に印象が変わり飛び跳ねるように走ります。ある種のクセという感じなので、乗りこなすには多少の馴れが必要ですが、面白さと言う感じでもあります。あと、ハルがレンジャー以上に分厚いので乗り心地が悪いことと、前半分のデザインの影響からか、横方向の安定性が悪い、それにワイドビームでありながらデッキ先端にかけてかなり細身になるので、デッキ面積が狭いと言う事が欠点として挙げられます。造りも乗り心地も操船の感じも何もかも「荒削り」と言う表現がピッタリだと思います。男の乗り物ですね(笑)
あと、収納に関してなのですが、ストレージの全体容量はかなり大きく余るほどで、リギングストレージも大きく扱いやすく、簡単にビルジポンプなども触れ、バッテリーの積み下ろしも楽チンなのは大きなポイントです。それと、内部循環と外部循環の選べるプロエアーと呼ばれるライブウェルシステムも売りの一つのようです。
|